豪雪地の冬の味
県内有数の豪雪地栄村。
例年3m以上の積雪となる、県内有数の豪雪地です。
こんなに雪が少ないのは、初めてだわ~村民の方は口々にそう言います。
雪深い山間の集落に伝わる冬の味を探しに行ってきました。
教えてくださったのは、栄村・野田沢地区にお住まいの、阿部栄子さん。
「あんぼ」という郷土食を作っていただきました。
米粉を使ったおやきのような物です。
栄村では小麦が取れません。
米が貴重だった昔は、くず米を使っていたそうです。
米粉をを蒸してこねた生地の中には、大根の葉のみそ炒めを入れます。
切り干し大根やあんこを入れることもあるそうです。
これが、あんぼです。
おやきよりも生地が厚めで、食べごたえがあり、もちもちした食感です。
雪深い栄村は、冬場、近所の人が集まる「お茶飲み」の時間を大事にしています。
あんぼやお漬物をお茶請けに、1時間も2時間も、世間話に花を咲かせるんだそうです。
それを、阿部さんは「冬の雪の中の時間を楽しむ」とおっしゃいました。
豪雪地だからこそ生まれた文化があるんですね。