「おふくろの味」「ふるさとの味」と聞いて、皆さんはどんな味を思い出すでしょうか。新年度から故郷を離れて新しい生活が始まった方もいると思いますが、ふとした時に思い出す懐かしい味や優しい味が誰にもあるはずです。そんな料理を元気なお母さんたちが作ってくれる「かあちゃん食堂」を松坂アナウンサーが訪ねます。
東筑摩郡生坂村で訪ねたのは、その名も「かあさん家(ち)」。村内と近隣の町村から集まるお母さんたちが働いています。開店準備中の店の中は朝から大忙し。地粉を中心にブレンドした特製の粉で打つ「うどん」や、たっぷりの野菜を詰め込んで灰の中で焼く「おやき」が次々と出来上がっていきます。スタッフの女性たちは20代から80代と年齢の幅が広く、そこには世代を超えて受け継がれる生坂の味があります。味噌仕立ての汁に手打ちうどんをくぐらせて食べる「とうじうどん」や、自家製みそで味付けしたナスの「灰焼きおやき」など生坂の伝統料理を紹介します。
長野市県町に去年の3月にオープンした「ゆめママキッチン」。こちらは子育て世代のママたちが中心になって運営する食堂です。イチオシメニューは「食べるみそ汁定食」。具だくさんのみそ汁を中心に手作りのお惣菜がセットになった定食で、お値段はなんと500円(税別)。近くには信州大学や、この春開学した長野県立大学の学生寮もあり、親元を離れて生活する学生たちにぜひ食べてもらいたいという思いが込められています。
安曇野市の「ほりがね物産センター」内にある「かあさんのおむすびの店」も、その名の通り地元のお母さんたちが頑張る食堂です。人気メニューは、堀金産コシヒカリのご飯をふんわりと握った「おにぎり定食」。季節ごとに具が変わる8種類のおにぎりから2つ選べます。松坂アナウンサーが選んだのは「ふきみそ」。春ならではのほろ苦い味わいを楽しみました。「お腹いっぱいになってもらうことが母の味」という女性スタッフが作るボリューム満点の定食を紹介します。